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当社の環境ビジネスが月刊化学経済に掲載されました2017.02.01プレスリリース

化学工業日報が発行している月刊誌「化学経済」平成29年2月号に、当社の環境ビジネスの記事が掲載されました。下記内容は本文の一部を修正したものです

『双日プラネット株式会社の環境ビジネス』自然生態系や地域環境に配慮し、事業活動を通じて環境保全及び汚染の予防に取り組んでいる。当社の営業部門は工業樹脂本部、機能材料本部、包装資材本部の3本部で構成され、各本部で環境分野での取組を推進しているが、今回はこの内、包装資材本部にて手掛けているグリーンポリエチレン事業について、以下説明をさせていただく。

I. グリーンポリエチレン事業

■当社におけるグリーンポリエチレン事業
グリーンポリエチレン(以下、グリーンPE)は、サトウキビから砂糖を採った後のしぼり汁(廃糖蜜と呼ばれる)から生産されたエタノールからエチレンを生成、そのエチレンを重合したものが完全植物由来のPEであり、従来の石油由来PEと同等の物性・品質を有している。サトウキビ由来のグリーンPEを世界で唯一生産しているのが、汎用樹脂生産世界第7位、南米最大の化学メーカーであるブラジルBraskem社であるが、双日はBraskem社の株主でもあり、30年来のビジネスパートナーとして成長を共にしてきた関係がある。Braskem社が地球環境に貢献するグリーンPEの生産を開始したことから、当社は日本を含むアジア地域の販売代理店権を獲得し、2012年にグリーンPEの輸入販売を開始した。

 

【Braskem社グリーンPE製造工場】

 

 

■これまでの取組経緯
グリーンPEが最も地球環境に貢献できることはCo2排出量の削減であるが、当社が代理店となった2012年当時は、東日本大震災の影響で全ての原発を停止し火力発電に切り替えた時期でもあり、国がCo2排出量の増加を容認、京都議定書以来提唱してきたCo2削減を一旦棚上げした時期であり、Co2削減に対し強い逆風が吹いている状況であった。つまり、Co2削減だけではグリーンPEの利用を促進する理由にはならず、付随した利用価値の創造が課題であった。そこで、まず始めに「環境貢献による商品の差別化」に着目。PE製品は、レジ袋、ごみ袋など比較的汎用的な製品が多く、競合他社、特に海外輸入品との差別化が難しいのだが、グリーンPEを使用することにより「環境にやさしい製品」であることをアピール出来ることから、環境感度の高いブランドオーナー企業に対し提案を行っていった。もちろん、コストアップは最低限に抑えなければならないため、加工メーカーの協力なくして成立しないものであったが、複数の加工メーカーに本コンセプトを理解頂き御協力頂いた結果、多くのブランドオーナー企業に対し、環境貢献度の高い商品として成約するに至った。協力頂いた加工メーカーから、従来取引が難しかった新規顧客の開拓に結び付いたと予想外の喜びの声を頂くこともできた。

次に、「環境による地域貢献」に着目した。グリーンPEは石化PEに比べ、Co2を70%削減出来るが30%は残ることになる。この30%のCo2をゼロに出来ないか考えたところ、排出権を購入することによりこれをゼロにすることが可能になる。排出権は地元の森林が吸収したCo2を排出権化したものが多いことから地方自治体が保有しているケースが多く、排出権購入により地方自治体の収入に貢献でき、かつCo2がゼロに近い商品が誕生する、というアイデアに辿り着くことが出来た。

「Co2ゼロで地域貢献」「グリーンPE+排出権を双日グループがワンストップで手配」をスローガンに各地域の優良企業にアプローチしたところ、Co2ゼロの銀行預金通帳カバーや、地元の高級リンゴを傷から守るCo2ゼロのフルーツネットなどが誕生した。これにより、グリーンPEを使用頂いた企業だけでなく、排出権を購入した自治体にも喜んで頂き、特にフルーツネットは日本バイオマス製品推進協議会の第5回バイオマス製品普及推進功績賞を受賞することができ、当社の活動が認められた証と考えている。

 

【グリーンPEを使用した製品の一例】

 

 

■課題と展望

 2015年12月に開催されたCOP21以降、Co2排出量削減に対する状況が大きく好転した。世界各国がCo2削減目標を定めたパリ協定を実行していくこととなり、日本だけでなく世界中がCo2削減に向けていよいよ動き出したと言える。更に、日本政府はCo2削減策の一つとして、バイオプラスチック(グリーンPEを含む植物由来プラスチックの総称)の利用により約200万トンのCo2を削減すると発表、これに伴いバイオマスプラスチックの普及目標値も策定され、2030年には年間197万トンという大きな目標が掲げられた。これは、Co2削減とバイオマスプラスチックの普及を両立できるという意味では大きな追い風となるものであるが、当社としては当社の果たすべき役割の転換点が訪れたと考えている。今後は、日本が国際公約を果たす為、どの分野で、どのようにすればグリーンPEを無理なく普及させることが出来るのか、197万トンという大量のバイオマスプラスチックを、グリーンPEのみならずどう確保していくのか、バイオマスプラスチックの供給を輸入に頼らず、国内産業と結びつけることが可能なのか、来たる普及期における考えうる課題を先取りし、これまで以上に知恵を絞って解決に貢献していくことこそ当社の役割であると考えている。未来の日本がバイオマスプラスチック普及先進国となり、Co2排出量削減で世界をリードしていく存在になる為にも、当社の創造力をより一層発揮していかねばならないと考えている。

 

問い合わせ先

グリーンポリエチレン:双日プラネット株式会社 包装資材本部 

           大八木 電話:03-6871-2253