メキシコに自動車向けエンプラ、電材販売拠点開設

 双日グループ会社の双日プラスチックアメリカ(SPA/弊社60%、双日米国会社40%出資/本社シカゴ)は、本年4月1日付でメキシコのグアナファト州レオン市に支店を開設しました。同地への進出が相次ぐ自動車部品の1次、2次サプライヤー(ティア1、2)向けを中心に、エンジニアリングプラスチックなどの合成樹脂原料を拡販します。電子材料事業についても、現地のEMS(電子機器の受託製造サービス)と連携し、2017年の製品納入開始を目指しています。

 同拠点はサンディエゴに続くSPAの第2支店で、レオンは自動車産業が集積するメキシコ中央高原バヒオ地区の中心都市で、日系企業が多数入居する工業団地も整備されています。日本から駐在員1名を送り、現地雇用社員との2名体制で営業を開始しました。

 合成樹脂分野ではエンジニアリングプラスチック等の原料、設備機械、金型等の販売、また、電材分野ではEMSを主要事業に育成していきます。合成樹脂は同社の得意分野である車載用のポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)といったエンプラをはじめ、各種樹脂を販売してまいります。
 さらに、現地ディストリビューターのプロマプラスト社と業務提携しました。プロマプラスト社は40人近い営業人員を抱え、ローカルや欧米系のティア1、ティア2に対する多くのアカウントを有し、各地に支店や倉庫を保有しています。弊社と取引関係にある日系サプライヤーとも連携し、さらなる事業領域の拡大を見込んでおります。
 電材事業についても、スペイン系EMSのIKOR MEXICO社と連携し、2017年からの製品納入を目指します。弊社が部材を現地に持ち込み、顧客からの図面をもとにIKOR MEXICOにて電子ディバイス製品を製造、それをSPAが顧客に販売する委託加工形態を想定しています。既に弊社は中国でも同様のビジネスモデルで成功を収めています。

 メキシコ自動車工業会によると、2014年のメキシコの自動車生産台数(大型バス・トラックを除く)は前年比約1割増の322万台と過去最高を記録し、ブラジル(同315万台)を上回り、中南米最大の自動車生産国に躍り出ました。現地では日産自動車やマツダ、ホンダに加え、今後はトヨタ自動車の進出も予定されており、ティア1、ティア2のさらなる進出にも拍車がかかるものと思われます。双日グループは新支店を軸に有望市場での業容拡大を図ります。

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